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    お洒落で雰囲気が良いインテリア照明の基本とテクニックを徹底解説!

    目次

    おしゃれな雰囲気の照明計画のための基礎知識

    照明をおしゃれな雰囲気のある灯りにするためにはまず、最低限の基礎知識が必要です。

    本ページの前半では分かりやすく照明計画に関する最低限の基礎知識を解説します!

    また、後半から「お洒落」「雰囲気が良い」「モテる」照明とはどのような理論から実現するのかをリアカリ独自の見解を交えて徹底解説していきます!

    1. 間接・直接照明

    よく間接照明はお洒落というイメージがありますが、定義上の間接照明とは「光源または照明器具から放射された光の90%以上が天井・壁面を照らして、その反射光が部屋を明るくする照明」のことを言います。

    間接照明の例①(コーブ照明)
    間接照明の例①(スポットライトを壁面に当てる)

    ただ、このような定義のみに捉われず、広い意味で照明の「間接」や「拡散」について考えることが重要ですので、後半のお洒落な照明テクニック解説にてより深く説明をします。

    2. 行動と照明

    照明とは本来暗い場所を明るくするための機能的家具です。オシャレな照明計画を考えるときであっても、最低限生活における行動・目的に合った光を考えることが基本です。

    例えば、ダイニングテーブル用の照明を考えるときは「作業をするための手元の明るさ」「料理が美味しく見えるような照明」といった行動・目的を考えることが大切です。

    3. 照明器具について

    おしゃれな光空間を作るためには、照明器具自体にも目を向ける必要があります。まず基本的な前提として、部屋全体の色温度はなるべくK(ケルビン)単位で統一するのが望ましいです。

    照明器具についての種類や役割、より詳しい基礎知識について知りたい方は、こちらのページをご覧ください!

    「雰囲気の良い空間」のための照明テクニック

    ここまで、照明計画に関する最低限の基礎知識を解説してきましたが、ここからは雰囲気の良い空間のための、リアカリ独自の理論について、需要ポイントを掻い摘んでご紹介します。

    インテリアにどれだけこだわったとしても照明をおろそかにしては夜間の雰囲気は台無しになってしまいます。簡単にできるテクニックばかりですので、是非試してみてください!

    1. 一灯ではなく多灯で計画する

    照明配置の方法には一灯方式と多灯方式の2種類があります。一般的な天井照明というと1枚目の写真のようなシーリングライトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。このように1つの照明で空間全体を照らすことを一灯方式といい、機能性においても問題のない手段です。

    ただ、おしゃれな照明空間のためには一灯方式ではなく、照明器具を複数使う多灯方式がおすすめです。器具の数を増やし、あえて空間の明るさにばらつきを持たせることで、部屋の印象にメリハリが生まれ、味わい深い雰囲気になります。

    2. 光色は暖色を選択する(特に夜間照明)

    暖色照明
    寒色照明

    先ほど照明の色温度は統一すべきと説明しましたが。夜間の照明では白熱電球の色温度である2700~3000K(ケルビン)の照明器具に統一することで、リラックスした雰囲気の部屋が実現できます。

    また、暖色系の照明は木の材質と相性が良いという特徴もあります。木を全く使わないインテリアジャンルは実はとても少なく、ほとんどのインテリアで木の家具やフローリングが使われています

    (健康の観点からも暖色光は優れています。健康と照明についてはこちらの記事で詳しく解説していますが、家の白色照明は全て暖色か調光機能付きのものに取り替えてみましょう。)

    3. 用途に対して最低限の照度で計画する

    明るい空間
    必要最低限の明るさ

    照明の役割は暗い空間を明るくすることです。そこで、とにかく明るくければ良いという考え方で照明を決めてしまいがちでが、実は明るさを必要とする場面は以下のように意外に少ないです。

    • PC作業やデスクワーク
    • 裁縫や手芸などの細かい作業
    • 料理や調理

    照明器具を複数使用する多灯方式では、明るさを必要とする場所をピンポイントで照らすことができます。空間全体として必要以上の明るさとしないことで、落ち着いた雰囲気を作ることができます。

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    照明の名著である「陰翳礼讃」「夜は暗くてはいけないか」では暗い空間の意義が述べられており、日本人の『良い雰囲気』や『おしゃれ』といった感性には明るすぎない照明の考え方が合っているというのが現代のトレンドでもあります。

    4. 広い意味での間接照明を多用する

    定義上の間接照明
    広い意味での間接照明

    実際の間接照明の定義は先ほど基礎知識として説明をしましたが、おしゃれで落ち着く照明を考えるときにはより広い意味で間接光を捉える必要があります。ここではあえて「光の柔らかさ」というような表現をします。

    柔らかい光のスタンドライト
    乳白ガラスのペンダントライト

    乳白ガラスや和紙や布を通すことで、光は拡散し柔らかい光となります。これらの性質を持った照明器具を多用することで、リラックスできる空間に近づきます。

    スポットライトを壁面に当てる
    スタンドライトを壁面に置く

    また、スポットライトで壁面を照らす、スタンドライトを壁面に置くというように、簡易的に間接照明を作るという方法もあります。このような建築工事を必要としない照明方法についてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください!

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    5. 不快感を減らす

    リラックスできる空間を考える時には、おしゃれさ以外にもその空間に居て不快感が無いかどうかを考えなくてはいけません。先ほど「柔らかい光を使うべき」と紹介しましたが、その理由の1つには眩しさの軽減という目的もあります。

    電球が剥き出しのペンダントライト
    電球が見えにくいペンダントライト

    上の例ではペンダントライトのシェード(光源を覆うカバー)による電球の見え方の違いを表しています。1つめのような状態では光源を隠すシェードがあまり機能していません。このように目線と光源の関係によっては不快感の原因となります。

    このような明るすぎる光によって眼に不快感や眩しさを引き起こす現象を「グレア」と言い、この「グレア」を減らすことで照明がもたらす最も大きな不快感を軽減し、リラックス空間に近づきます。

    極端に低照度の電球は直視可能
    柔らかい光によって直視できる

    「柔らかい光」を使うことでもこのような問題は解決できます。また、どうしても電球のデザインが好きという方には、極端に照度が低い装飾用のエジソン電球がおすすめです。明るくする機能性よりもレトロなおしゃれさに特化した商品であり、筆者自身も愛用しています。

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    おしゃれな雰囲気の照明テクニックまとめ

    いかがだったでしょうか、主に夜間における「お洒落」「雰囲気が良い」「モテる」ような部屋照明をどのように実現するのかをリアカリ独自の見解を交えて解説しましたが、最後にポイントをまとめます。

    1. 照明器具をたくさん使う多灯方式とする
    2. 夜間の色温度は暖色(2700〜3000K)を使用する
    3. 用途・行動に対して必要最低限の明るさとする
    4. 広い意味での間接照明『柔らかい光』を多用する
    5. 光源の眩しさを減らす

    これらのポイント・テクニックは取り入れるのが簡単ながらに非常に効果が大きいです。ぜひ、自身のインテリアに置き換えて考えてみてください!

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